新年のごあいさつ

牛歩

謹んで新年のお慶びを申し上げます

毎年このご挨拶を描くときに 干支にまつわることわざを調べますが
牛というのはあまり良いことわざがありません
だけどたとえば「牛歩」などという言葉も 今年は少し見方を変えて
慌てず ゆっくり 自分らしいペースで
リラックスして進めばいいよねという明るい意味で
  受けとめてみようと思いました

KAKUTAはこの春の 若手公演カクタラボをはじめ
今年もいろいろな企画を考えています でも焦らず 気張らず
私たちらしいペースで 一歩ずつ 草を踏みしめる感触を愉しみながら
想いを叶えていこうと思います
闘牛ではなく のびのびと自由な牛のように
新たに加わった仲間と共に

「良いお年を!」といういつもの年の瀬の挨拶を
昨年ほど切実な想いで言い合ったことも
「おめでとう!」といういつもの年明けの挨拶を
今年ほど晴れ晴れと言いづらい年も 近年そうなかったとおもいます
ですがそれでも マスク越しに精一杯の明るい声で
「おめでとう!」と声を掛け合うのは
一年の始まりが たとえば赤ん坊の誕生だとして
初めて聴いた産声に 希望を感じずにはいられないのと似ています
2021年という赤ん坊は まぶしい可能性をたっぷりと秘めています
私たちで愉しく 大切に育てていきましょうね
皆様にとってもわんぱくで元気な一年になりますように
本年もよろしくお願いいたします

KAKUTA一同